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10月2日 県議会特別委員会傍聴記

10月2日、佐賀県議会の佐賀空港・有明海問題対策等特別委員会を傍聴しました。

 

九州防衛局の参考人招致がおこなわれ、江原康雄九州防衛局長らが駐屯地整備に係る工事の状況等について意見を述べました。

 

これに対し、武藤明美県議や江口善紀県議が、オスプレイの墜落事故や相次ぐ予防着陸などの危険性、土砂運搬以外の工事車両について質しました。

 

なかでも、雨水を海水と混合させるための施設「雨水一時貯留池」の面積が約7㌶と計画されていることから、防衛省が駐屯地整備のため取得した約34㌶とあわせれば環境影響評価(アセスメント)を実施するべきではないかと迫りましたが、防衛省は「貯留池と駐屯地整備とは別事業である」として「アセス逃れ」の姿勢に終始しました。

 

 

 

 また自民党の古川裕紀県議は、土砂運搬をするダンプドライバーのストレスが事故につながる心配についてあげご自分たちの主張を表明されているグループなどそういったところへの対応」、青木一功県議は「予期せぬ妨害等で工期に影響を与える可能性がゼロではない限り、これを未然に防ぐ体制の準備が必要」「工事をしている一般の業者の方々に、さも何か悪いことをしているかのような感じにとられるということもあるかと思う」など、いかにもオスプレイ配備に反対する市民運動が工事を妨害し工事従事者のストレスを引き起こしているかのような質問をおこないました。

 

 市民の「オスプレイは要らない」「軍事基地化は許せない」と表現する自由を議員が牽制するのは憲法に反しているのではないでしょうか。私たちは、都合の悪いことは県民に知らせず権力によって押し通してしまう、いまの政権のやり方にたいして黙っているわけにはいきません。事実を知らせ、「おかしい!やめろ!」とさらに声を上げていきます。(世話人・池崎基子)